スリックライン坑内機器操作

DOWNHOLE EQUIPMENT SERVICE坑内機器操作

スリックライン

スリックラインは石油・天然ガス生産井のメンテナンスを行う上で重要な役割を担っています。例えば、チュービングプラグの着脱、SSDの開閉作業はスリックラインを用いて行います。
当社は高温高圧の過酷な坑井環境において多くの作業実績を有し、様々な目的に応じて専用のツールを用いたサービスを提供します。
CO2地中貯留で注目されているマイクロバブルフィルターの設置、回収にも当社のスリックライン技術が活かされています。

主な種目

チュービングプラグの着脱

プラグは生産層の変更、保安対策、加圧試験あるいはリーク箇所の調査等、さまざまな目的で使われています。使用目的(差圧の大きさと方向、チュービングパイプの種類)や使用場所(チュービングパイプの管体、カラーあるいはランディングニップル)によって使用するプラグを選択します。プラグを設置・回収する際には、そのプラグに適合したランニングツールやプリングツールを使います。

SSDの開閉

貯留層が複数ある場合に、1本のチュービングパイプに予めSSD(Sliding Side Door)を設置しておき、生産層を選択するためにポジショニングツールやシフティングツールを用いてSSDの開閉操作を行います。SSDは生産層の変更・選択の他、抑圧流体の循環、チュービングパイプやアニュラスの流体の入れ換え等にも使われます。

Micro Bubble Filterの着脱

地球温暖化対策のひとつとして注目されている技術にCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素(CO2)回収・貯留)があります。工場や発電所から発生するCO2を大気放散せずに回収し、地中貯留に適した地層まで運び、長期間にわたり安定的に貯留する技術です。CO2を地下により効率的に圧入・貯留するためには、地層流体にCO2を効率的に溶解させて圧入に伴う貯留層圧力の増加を抑制する必要があり、それを実現するための溶解促進技術の確立が重要になります。その溶解促進技術の一手法として、CO2を径数十ミクロン以下のマイクロバブルの状態にして地中に圧入する方法があります。それを行うためには、CO2をマイクロバブル化する特殊フィルターが装着された長大な圧入ツールを圧入坑井に設置する必要があります。
当社は、スリックラインを用いてその長大な圧入ツールをCO2圧入坑井に設置および回収するサービスを提供しています。
これまで培ってきた当社のスリックライン技術を生かし、確実かつ安全な作業を遂行いたします。