物理検層坑井内火薬作業
(坑井仕上げ・改修)

EXPLOSIVE SERVICE坑井内火薬作業(坑井仕上げ・改修)

物理検層

成型加工された火薬(油井用火工品)を坑井内に降下し、動作させるサービスです。作業目的に応じてさまざまな火薬、ツールを使用します。坑井の仕上げ・改修に関わるケーシング穿孔作業、掘削中のトラブル解消に関わるパイプリカバリー作業、弾性波探査等の調査に関わる作業(坑内震源)などを安全・確実に実施します。また、作業の実施に必要な火薬類取締法に基づく火薬類の使用許可申請も承ります。

主な種目

ジェットパーフォレーター

ジェットパーフォレーターは、成型した爆薬が爆轟する際に発生するジェット(モンロー/ノイマン効果)を利用し、ケーシング等の鉄管に穿孔を行う火工品です。電気雷管、導爆線、穿孔を行う火工品とこれらを保持するキャリアから構成されます。アーマードケーブルに接続されたパーフォレーターを穿孔目的深度まで降下させ、地上からの発射信号で電気雷管を起爆させることにより穿孔が行われます。セメンチングされたケーシングにおいても容易に坑井内と地層間に流路を作り出すことができます。
石油・ガス、温泉、地下水等の地下流体の産出流路、地層への流体圧入流路確保の目的で広く用いられています。

使用目的により、穿孔経(6~20mm)、穿孔長(10~130cm)、穿孔密度(~40発/m)を選択することができます。一回の作業で3~6mの区間への穿孔が可能です

バックオフ

バックオフとは、坑井内で抑留された掘管(鉄管)の抑留深度より上のフリーな抑留されていない部分を回収するために、抑留されていない鉄管のジョイント部(鉄管のつなぎ目のねじ部)に導爆線の発破による衝撃を与え、ねじを戻してジョイント部を外す作業です。バックオフツールは数条に束ねた導爆線を固定した支持金属棒、その上端の電気雷管、鉄管のつなぎ目を検知するケーシング・カラー・ロケーター(CCL)によって構成されます。あらかじめ地上から鉄管に左トルクを掛けた状態にしておき、目的深度までバックオフツールを降下させます。目的深度に達したら電気雷管により導爆線を起爆させ鉄管に衝撃をあたえます。この衝撃により、左トルクが掛けられていた鉄管のネジは発破個所の近くのジョイント部で戻され、切り離されます。バックオフでジョイント部が戻らない場合は、ジェットカッターやセバリングツールなどを使って鉄管を切断あるいは破壊するという手段があります。

ブリッジプラグ

ブリッジプラグは、坑井の深部からの地層流体(石油・ガス、地熱流体なと)の流れ込みを遮断するための坑内装置です。坑井を廃坑するとき、あるいは休止井とするときなどにケーシングがセットされている坑井で使われます。高圧ガスを発生する火工品(パワーチャージ)に電気雷管をセットしたセッティングツールにブリッジプラグを取り付け、検層ケーブルによって坑内の目的深度まで降下させます。地上から電気信号を送ってパワーチャージを燃焼させ、それによって生じる高圧ガスにより油圧ピストンが動作します。油圧ピストンの動きがブリッジプラグのラバーをケーシング内壁に密着させ、プラグが移動しないようにスリップを効かせます。

火薬類の消費について

当社では火薬作業に従事するすべての作業員が国家資格である「火薬類取扱保安責任者」を有しています。火薬類取扱に関する法規と技術に精通し、多くの経験を有するスペシャリストが、許可申請から火薬類消費まで、一連の業務を安全・迅速・確実に遂行します。

消費に関する申請
火薬類を現場で消費(火薬作業)するには事前に消費場所を管轄する都道府県より許可を得る必要があります。許可は、消費場所が鉱山保安法の対象となる鉱山と、これに該当しない場合で異なります。

火薬類保管場所
火薬類の消費(許可申請を含む)に際しては、消費場所近くに火薬類を保管する施設(一般には火薬店)を確保し、安全に火薬類の保管を行います。

火薬類運搬
火薬類は、新潟県長岡市にある当社提携の火薬庫より消費場所近くの火薬店に運搬し、現場での消費毎にその火薬店より消費場所に搬入します。火薬類の運搬には、車両、鉄道、船舶等を使用し、適用される法令を遵守して安全に行います。