物理検層坑壁画像検層

IMAGE LOGGING坑壁画像検層

物理検層

坑壁(地層)の比抵抗や音響インピーダンスの情報を全周にわたり計測し坑壁イメージとして画像化するサービスです。裸坑の場合は、坑壁イメージから地層の走向・傾斜、岩相、フラクチャー発達状況等を読み取ることができます。また、ケースドホールでは、ケーシングの腐蝕・破損、スケールの付着状況などを調べることができます。

主な種目

比抵抗型坑壁画像検層(XRMI™)

比抵抗型坑壁画像検層(XRMI™)は、坑壁近傍の地層比抵抗を坑壁全周にわたり計測し画像化します。データ伝送速度やデータ処理速度が飛躍的に高まり、膨大な比抵抗データを高速に処理伝送できるようになったことにより、コア観察に匹敵する品質の坑壁イメージを短時間で提供できます。
坑壁イメージからフラクチャー発達状況、地層の走向傾斜、岩相等を可視化します。

仕様

全長
7.8m
外径
φ127mm
重量
238kg
耐圧
137.9MPa
耐熱
177℃
適用坑径
φ153〜533mm
取得データ
Primary:坑壁イメージ・坑井方位傾斜・6アーム独立キャリパー
Secondary:マイクロ比抵抗・地層方位傾斜

超音波型坑壁画像検層(地熱用BHTV・300℃)

超音波型坑壁画像検層(BHTV)は、超音波ビームで坑壁を走査することにより坑壁からの反射強度と走行時間(坑径に対応)を坑壁全周にわたり連続的に計測し画像化します。画像からは開口性亀裂(フラクチャー)の走向傾斜や発達状況、坑径変化、岩相の変化等を読み取ることができます。また、超音波の特性を生かしたケーシング内の健全性調査(腐食・破損・変形・スケールの調査)にも使用されます。
地熱用BHTVは、電子回路を保護する耐熱魔法瓶と極限環境での使用を想定した機構設計により耐高温性に優れ、300℃の高温環境でも使用が可能です。

仕様

全長
6.1m
外径
φ92mm
重量
163kg
耐圧
70MPa
耐熱
300℃
適用坑径
φ127〜508mm(坑内条件による)
取得データ
Primary:アンプリチュード・トラベルタイム・坑井方位傾斜・温度
Secondary:地層方位傾斜・全周キャリパー

超音波型坑壁画像検層(小孔径用BHTV)

超音波型坑壁画像検層(BHTV)は、超音波ビームで坑壁を走査することにより坑壁からの反射強度と走行時間(坑径に対応)を坑壁全周にわたり連続的に計測し画像化します。坑壁からの反射強度と走行時間(坑径に対応)の坑壁イメージを同時に提供できます。
坑壁イメージから開口性亀裂(フラクチャー)の走向傾斜や発達状況、坑径変化等を可視化します。また、超音波の特性を生かしたケーシング内の健全性調査(腐食・破損・変形・スケールの調査)および減肉調査にも使用されます。
小孔径用BHTVは、内径100mm以下のNQ孔などの土木系掘削井に対応します。自然ガンマ線データの同時取得も可能なため、他の検層種目と深度を合わせて総合的に評価することにより、データ解釈の精度が向上します。

ABI-43仕様(カッコ内はABI-40)

全長
4.0m(2.2m)
外径
φ43mm(φ40mm)
重量
19kg(9.2kg)
耐圧
80MPa(20MPa)
耐熱
125℃(70℃)
適用坑径
φ76〜508mm(坑内条件による)
(φ50〜533mm(坑内条件による))
取得データ
Primary:アンプリチュード・トラベルタイム・坑井方位傾斜
Secondary:地層方位傾斜・全周キャリパー・ケーシング肉厚