掘削モニタリング石油井用マッドロギング(SSX)

OIL WELL MUD LOGGING SYSTEM石油井用マッドロギング(SSX)

掘削モニタリング

SSXシステムは、当社が国内唯一のマッドロギングコントラクターとして30年以上にわたって培ってきたノウハウを集約し自社開発したマッドロギングシステムです。大型掘削機を使用した石油・天然ガス井から小型掘削機を使用した調査井まで、さまざまな掘削現場に対応できるように柔軟性を追求したシステムです。拡張性の高いシステムにより幅広いニーズに応え、品質の高いデータを提供いたします。

主な種目

SSXの測定項目

SSXの特長

掘削リグの規模に応じてシステムを柔軟に設計することが可能です。専任エンジニアが常駐することで、逸泥・溢泥などを早期に検知することができ、掘削作業の効率化と安全確保に役立ちます。ITを活用したデータ伝送により、坑井から離れた遠隔地でも取得データをリアルタイムでモニタリングできます。掘削情報のデータベース化とその有効利用により掘削コストの低減をサポートします。

炭化水素連続測定:ガスクロマトグラフ

坑内からリターンした循環泥水を専用のデガッサー(脱ガス装置)で撹拌してガスを抽出します。抽出したガスを吸引ポンプにより高精度トータルガス検知器とガスクロマトグラフに送り込み、連続的にガスの成分を測定します。

掘削深度:ロータリーエンコーダー

ドローワークスのドラム軸に設置します。ドラムの回転を計測し、演算処理を加えて掘削深度として表示します。掘削深度は掘削モニタリングの中で最も重要な測定項目で、掘進率(移動速度)、アニュラスボリューム(坑内容量)などの計算に使用します。

ロータリートルク:油圧式トランスミッター

掘削リグの油圧トルク装置(アイドラーホイール)に設置します。ロータリーテーブルドライブチェーンの張力を受けるアイドラーホイールシリンダーの油圧変動を計測し、トルクとして表示します。掘削中の地質の変化、ビットの異常を検知します。

ポンプスピード:近接センサー / リミットスイッチ

泥水ポンプのピストンライナー付近に設置します。ピストンの動きを検知し、ポンプストローク数、ポンプ稼働時間を計測します。また、計測したポンプストローク数を演算処理して泥水送水量およびラグタイム(坑底から地表までの到達時間)を計算します。ポンプ稼働時間は、ライナーの使用時間管理に活用されます。

ポンプ圧力:油圧式トランスミッター

掘削泥水の送水ライン(スタンドパイプ)のゲージプロテクターに設置します。ダイヤフラムを介して油の圧を計測しポンプ圧力として表示します。泥水ポンプや送水ラインの異常、鉄管のピンホールやビットノズルのプラグ・脱落、逸泥などを早期に検知します。

泥水タンク容量:超音波式レベルセンサー

掘削泥水の地上タンクの上部に設置します。それぞれの地上タンクの中で増減する泥水の液面変化を超音波で計測し泥水量として表示します。各タンク内の泥水量を合算した総泥水量としての表示も可能で、総泥水量の時間的な変化を監視することで、坑内の逸泥や溢泥を早期に検知します。

リアルタイムデータ通信:SSX-WEB通信

リアルタイムデータ通信システムを使用することにより、掘削現場のモニタリングデータを遠隔地でリアルタイムに閲覧することが可能です。また、収録した深度データや時間データをローカルPCにダウンロードすることができ、測定データの評価を行うことができます。通信には、電話(光)回線やモバイルWi-Fiを利用しますが、電波が届かない場所では衛星通信システムを利用します。お客様がお持ちのパソコン、タブレット、スマートフォンからインターネットのWEBブラウザを利用していつでも簡単にデータにアクセスすることができます。